■画像データ

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【デジカメと携帯のカメラの違い】

デジカメと携帯のカメラの違いは、画素数に関しましては、肉薄しているのですが、 肝心の撮像素子とレンズの部分で決定的な違いがあるようです。 携帯で写真を撮ると細かいところまで写りません。

例えばCDを撮ると、タイトルなど大きいものは写るのですが、出版社など細かい部分がぼやけて見えません。 デジカメで撮ると綺麗に見えます。色もデジカメの方が綺麗なのですが、これはどうしてでしょうか?

当たり前の話ですが、コンパクトデジカメと比べても携帯のカメラとではレンズの出来がまず全く違います。レンズの質で言えば、コンパクトデジカメはデジタル一眼に肉薄する位の性能があり、技術的にもかなり完成度の高い域にありますが、携帯のカメラは仰るように解像度の点でまだまだ劣る部分が多いです。これは、「サイズ」や「コスト」に起因するものです。

更に、画像処理の仕方もデジカメと携帯電話のカメラとでは違います。高度な処理をさせれば、感度を高くしてもノイズの少ない画像を得られますが携帯電話のCPUではそこまでの事はこなせません。ただ、5Mとか、8Mピクセルなどというようにカメラに力を入れている携帯電話はそれなりのレンズを搭載しています。本家デジカメには及ばないものの、2Mクラスのカメラ搭載機と比べればかなり良い映りをする事は間違いないです。

最近の携帯電話の映像素子の多くはCMOSという物を使っていますが、これはデジカメに多いCCD方式よりも色がくすみがちという欠点があります。この辺も、キャノンのEOSシリーズ(CMOS素子を使っている)のように画像処理をきちんとすれば対処出来るのでしょうが、携帯電話ではそこまで出来ないのでやはり発色性は悪く感じてしまいます。

携帯電話のカメラは、撮像素子が小さく、ボケにくいです。ただ、暗い被写体には弱い傾向があります。ただ、あくまで携帯電話の付属品ですから、電池の持ち、フラッシュの容量、レンズの性能、ズームなど、で劣ります。
コンパクトデジタルカメラの撮像素子は、少し大きく、少しボケます。少し暗い所でも撮れますし、カメラ専用なので、フラッシュも大容量の(明るい)物を使えます。専用ですから、携帯電話のカメラで撮るよりは綺麗に撮れます。

写真のきれいさは、画素数だけでは判断できない部分が多くあります。100万画素の携帯と、一眼レフデジカメの100万画素相当の画像はきれいさに差がでます。 また、携帯カメラとデジカメの違いは、 デジカメの場合はCCDの数が100万とか200万になってるんです。
つまり200万画素のデジカメで640×480の画像を撮影すると計算では30万ですが,200万個のCCDを使用してるので結局200万画素の画像ということになります。
だから同じ640×480の画像でも画素数によって画質に差が出るのです。

レンズの性能の差、フィルムに当たるCCDやCMOSの面積の差によるところが大きいです。
レンズ口径が大きければ明るいですが、口径が狭いと暗いので電気的に増幅するためにノイズが乗りやすくなります。
携帯のようにパンフォーカス(どこにでもピントがあっている)と奥行きが感じられない写真しか撮れませんが、高画質機の絞りを開いて撮るとピントの合う範囲が狭いので「人物はピントが合っていて、背景はきれいにボケている」といったような写真が撮れるのです。

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画素数と解像度の関係

「画素数」はデジカメが物理的に所有する受光素子の総数です。
「解像度」はそのデジカメが生成する画像のピクセル総数です。

2010年現在、デジカメは、1000万画素、一眼レフカメラにおいては、2000万画素を超えるものまで有り、非常に、解像度の高い写真の撮影が可能となっています。

画素数解像度解像度の面積比較解説
200万画素1632×1224 太陽
左側が1024×768のディスプレイ画面
面積1,6倍
デジカメ SONY DSC U50  200万画素は2000年当時の標準だった。メモ代わりやWEB用にはちょうどいい解像度。
300万画素2048×1536 
面積4倍
デジカメ Canon IXY DIGITAL 30 2003年当時の標準。1/2.7型CCDとの組み合わせだった
400万画素2304×1728 
面積4,5倍
2002年6月。フジフイルム デジタルカメラ FinePix F401 「スーパーCCDハニカムIII」搭載により、高画質・高感度を実現 光学3倍ズーム
500万画素2560×1920 
面積5倍
Panasonicの高級機LC1(2006年6月現在の実勢価格13万円前後)は、むしろ解像度を低く抑えている。500万画素は2006年現在の最低ラインになってしまった
600万画素2816×2112 
面積5,5倍
Lumix DMC FZ7 この解像度を持つカメラの撮像素子がどのくらい大きいかに注意。上のLC1と比べると、解像度は高いのに、逆に撮像素子は小さい
800万画素3264×2448 
面積6,3倍
Ricoh Caplio GX8 1/1.8型CCDが多い
850万画素3456×2459 
面積6,8倍
EOS Kiss デジタルN  デジタル一眼は大体この解像度。コンパクト機の800万画素とは、解像度は近くても、撮像素子面積がまったく違うことに注意
1000万画素3888×2592 
面積7,5倍
SONY DSC-R1 R1はデジタル一眼以上の解像度を持っているが、撮像素子は逆にやや小さい
1420万画素4592×3056 
面積9倍
デジタル一眼レフカメラSONY DSLR-A350H  CCDからの大容量データを高速処理する画像処理エンジン「BIONZ(ビオンズ)」。被写体の細部まで映しだす高い解像力、豊かな階調、見たままの色あいを再現します。新開発の高精細CCDと画像処理エンジン「BIONZ(ビオンズ)」が、αレンズの優れた描写力を最大限に引き出します。

【画像サイズ】

以上の事から、オリジナルグッズで必要となる画像は、出来るだけ、画素数の多いカメラで
解像度を上げて写した写真がベターという事になります。
写真を写す時に、『撮影モードの設定』や、『サイズの選択』で画像サイズを最大に設定してから写真を撮影する事をお勧めします。 画素数のレベルアップから1000万画素(10M⇒3648×2736)位までありますので、上手に利用すると良いでしょう。

いくらきれいな写真が撮れても、画像サイズが小さいとプリントサイズに足りないため、
写真を拡大しなくてはいけなくなります。写真は、拡大すると劣化しますので、当然仕上がりが悪くなってしまいます。

(モザイクがかかったみたいに目が粗くなってしまいます)ですから、画像は、出来るだけ、大きなサイズで撮影する事が望ましいです。大きなサイズで撮影して、PCのモニターで見ると当然大きすぎて、100%の大きさではモニターからはみ出した画像になっています。しかしながら、WEB用の画像としては大きすぎても、プリント用の画像としては、むしろモニターの2倍〜3倍位あっても丁度良いサイズなのです。

勿論、プリントサイズで必要な画像サイズは前後しますが、最低でも解像度(2048×1536)位はあった方が良いと思います。
解像度は、画像を右クリックしてプロパティを見ると画像サイズが解るはずですから、確認してみて下さい。

携帯カメラの場合でも、画像データとしては、大丈夫です。
理想は、デジカメ、一眼レフでの画像データが良いのですが、携帯カメラでも
1000万画素を超える高性能の出現で、十分きれいに撮れるレベルに達しています。
ただし、画像サイズだけは、最大に設定してから撮影する事をお勧めします。

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【携帯カメラの画像サイズについて】

デジタルカメラが、普及している昨今、オリジナルグッズを制作する際に、撮影された画像データが必要になるのですが、その時必ず出てくるのが、解像度の問題です。

プリントでは、200dpiという数値が一つの目安になっています。200dpiを下回るにつれて、印刷物の画像が、ぼんやりしたり、ひどくなるとジャギといわれるようなガタガタした輪郭が出てきます。ただ、この数値は、一般の方では、よくわからない数値です。

そこで、デジタルカメラの設定をもとに、一つの目安をご紹介したいと思います。
某カメラ付き携帯の画像サイズの一覧です。(カメラによって、『撮影モードの設定』や、『サイズの選択』などに設定があります)

5M⇒ 2592×1944
3M⇒ 2048×1536
2M ワイド⇒1920×1080
2M⇒ 1632×1224
1M⇒ 1280×960
待受⇒ 480×864
VGA⇒ 640×480
QVGA⇒ 240×320
QCIF⇒ 176×144

(横×縦)のこの数値が大きいほど、大きい解像度を得られます。つまり、印刷で画像を大きく使えるということです。
通常、写メールを利用する関係上、殆どの方が、画像サイズを待受サイズ(480×864)、VGAサイズ(640×480)に設定されてるケースが多いので、オリジナルグッズの被写体を撮影する時は、上記で言えば、5Mサイズ(2592×1944)に設定してから写真を撮影して下さい。携帯カメラでの画像は、最大サイズで写す事が最低の条件になり、それをクリアしますと十分画像データとして利用可能です。プリントでは、200dpi〜350dpiを使いますが、下記に350dpiで使ったときの画像の大きさを記します。

5M⇒ 2592×1944(188.11×141.08)
3M⇒ 2048×1536(148.63×111.47)
2M⇒ ワイド1920×1080(139.34×78.38)
2M⇒ 1632×1224(118.44×88.83)
1M⇒ 1280×960(92.89×69.67)
待受⇒ 480×864(34.83×62.7)
VGA⇒ 640×480(46.45×34.83)VGAサイズとは、IBMが提唱したグラフィックのサイズ
QVGA⇒ 240×320(17.42×34.83)VGAの4分の1
QCIF⇒ 176×144(12.77×10.45)   ( )内単位:mm

解像度だけで申し上げると、『5M』『3M』以上では、官製はがきサイズぐらいの大きさの印刷に対応できることになります。逆に、『待受』以下では、名刺サイズにも、対応できていません。一度、お手持ちのカメラの設定を、ご確認されてみると、次回の撮影の時に役立つかもしれません。

今回の場合は、解像度のみの条件で、ご提案させていただきました。
プリンタ出力、大判出力、印刷方法で、条件は変わってきます。
また、解像度は足りていても、一眼レフカメラと、携帯カメラでは、クオリティに差が出ることがございます。

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